生命保険の裏ワザ活用術をご紹介

【福利厚生】総合福祉団体定期保険のメリットとは?【節税】

総合福祉団体定期保険とは、団体定期保険の一種です。団体定期保険とはその名前のとおり、団体で加入する定期生命保険のことです。

団体で加入することが前提となっているため、ある意味では法人にとって使いやすい保険と言えるでしょう。

今回は総合福祉団体定期保険に加入する二つのメリット、つまり節税効果と福利厚生の充実について解説します。

総合福祉団体定期保険の仕組み

総合福祉団体定期保険は難しそうな名前がついていますが、要は団体で加入する生命保険のことです。

死亡保障のみが基本で、保険金額は500万円程度となっており、生命保険の中では保障内容が軽いタイプの保険と言えるでしょう。また、保険金の受取人は原則として被保険者の家族となります。

ただし、特約をつけることが可能で、災害保障や病気・入院時の保障を付けることもできます。

総合福祉団体定期保険のメリット①-低コストで節税を行うことができる

総合福祉団体定期保険は原則として従業員ではなく会社が全保険料を負担します。

しかし、支払った保険料は全額を損金に算入することができるため、会社にとっては大きな節税メリットがあると言えるでしょう。

総合福祉団体定期保険は法人保険の区分で言えば掛け捨て型のタイプになるため、解約返戻金は基本的にありません。その代わり、支払った保険料はシンプルに全額を損金にできます。

会社が大きな利益を上げたときなどに総合福祉団体定期保険に加入すれば、法人税の節税を図ることができます。

総合福祉団体定期保険のメリット②-福利厚生の充実で社員の士気を高められる

総合福祉団体定期保険は支払った保険料全額を損金にすることができますが、一方で保険料は会社が全額を負担しなければいけません。

経営者の中には、実際にお金が出ていくのであれば保険料で節税できてもあまり意味はないと考える方もいるかもしれません。

しかし、会社のお金で保険に加入してあげれば、社員の士気向上につながります。

特に近年は福利厚生が充実していない会社も多く、一方で独身の社員の方は自分のお金で生命保険に加入するのはもったいないと考える傾向もあります。

そんな中、会社の負担で生命保険に入れるのは、かなり大きな魅力となるのではないでしょうか。

実際、総合福祉団体定期保険は社員の方にとって以下のメリットがあります。

1. 保険料の負担がない
2. 数百万円程度の比較的少ない金額とは言え、残された家族にお金を遺せる
3. 災害保障や疾病保障、入院保障
4. 健康相談や専門医の紹介などのサービス
5. 福利厚生会社との提携によって、厚生施設の利用や民間サービスの割引などが受けられる

このうち3~5は付帯になるため、利用するためには会社が余分に保険料を支払う必要がありますが(中には無料のものもあります)、これらの付帯を付ければますます福利厚生の充実につながります。

会社のお金で充実した生命保険に加入できれば、社員の士気向上につながり、生産性や売上の向上につながります。

今後ますます人材不足が深刻になると言われていますので、福利厚生を充実させることは優秀な人材を確保するためにも不可欠です。

総合福祉団体定期保険加入時の注意点

総合福祉団体定期保険に加入する場合は、次のような注意点に気を付ける必要があります。

1. 全役員・社員の加入が原則
2. 社内規定を作成する必要がある

まず、総合福祉団体定期保険は全役員・社員の加入が原則となります。

例えば、経営者は個人でより充実した生命保険に加入しているから、保険料の負担を減らすために総合福祉団体定期保険には契約しない、などは認められていません。

社員の方も全員が加入する必要がありますが、会社が保険料を全額負担しているのであれば、社員の不加入が問題となることはほとんどないでしょう。

なお、団体保険には希望する役員・社員だけが加入できる任意型のものもあります。総合福祉団体定期保険は全員加入型ですので、加入する必要のない役員や社員が多い場合には任意型の加入を検討しても良いでしょう。

次に社内規定ですが、これは総合福祉団体定期保険に限らず、会社が保険料を負担して社員が生命保険に加入する場合には必ず作成しておいた方が良いものです。

これは実際に社員に不幸などが起こって保険金の支給が発生した場合に、誰が保険金を受け取るのか、また会社からの弔慰金との関係はどうなるのかなど、遺族とトラブルを避けるために不可欠です。

また、節税という観点から見た場合に、社内規定は税務調査対策にも重要です。税務調査が入った場合にも、生命保険に関する社内規定を作成しておけば、税金の支払いを逃れるためではなく、福利厚生の充実のために生命保険に加入したという大きな証拠となります。